多くのカジノにおいては、スロットは床面積のかなりの部分を占めています。
日本においても、賭けはできませんがパチスロは人気のある娯楽であり、これと同じことがカジノにおいても当てはまるのでしょう。
それだけ人気があるから多くの台数を揃えているということです。
ディーラーの仕事は難しい
ただ、理由はおそらくそれだけではありません。
カードゲームにせよ、ルーレットにせよ、ゲームを行うにはディーラーが必要です。
ディーラーというのは決して誰にでも簡単にできるような仕事ではなく、もちろんゲームのルールを熟知していなければ話になりませんし、それだけでも実は全く十分でなく、場をうまく盛り上げ、賭けをする人や周りで見ている人を楽しませる一種のエンターティナーとしての役割も求められます。
たとえ賭けには負けたとしても、あのディーラーのいるテーブルだったから楽しい時間を過ごせたと思ってもらえるようにしなければなりません。
そういう一流のディーラーを養成するのは簡単なことではないわけです。
スロットの場合はディーラーは必要ない
ところがスロットの場合はディーラーは必要ありません。
機械さえ導入すれば、あとはごくわずかの管理者というか監視者を置くだけで事足ります。
人件費が段違いなので、機械の設置代金とか電気代などを差し引いてもこちらでフロアを埋めることにメリットがあると考える経営者も多いわけです。
控除率をカジノ側の事情で操作することが比較的行いやすい
また、ちょっとした事情としては、控除率をカジノ側の事情で操作することが比較的行いやすいという点も理由として挙げられるでしょう。
カードゲームでもルーレットでも、あるいはダイスゲームなど他のものでも原理的には同じですが、控除率というのは数学的な確率計算により厳密に決まっており、経営者の都合によって勝手に変えるということは通常は簡単なことではありません。
下手にそんな操作をすると即座にイカサマと見なされ、それこそ当局による処罰対象となることも十分にあります。
たまに、一種のキャンペーンとして、賭けをする人にとって有利なようにルールが変更されたり追加のルールが設けられたりすることはありますから、控除率を操作することが全く不可能とは言いませんが、キャンペーンである以上は賭けをする側にとって有利な変更、つまり経営者側にとっては不利な変更であり、決して経営者の思うがままというわけにはいきません。
スロットは数学的な確率計算というものが存在しない
これに対してスロットの場合は、そもそも数学的な確率計算というものが存在しません。
まともなカジノであればある程度良心的な控除率になっていることを誰もが期待しますが、数式で表されるようなものでないことは誰もが承知しており、実際にも台によって控除率が異なるとしか思えないことはよくあります。
もちろん、あまりにも露骨な操作をすると先ほどと同じくイカサマと見なされる可能性はありますが、もともと基準となるものがなく、また公表もされていないわけですから経営者側の事情によって多少の操作があることはいわば関係者全員が織り込み済みと言えるでしょう。
スロットは非常に少額から遊べる
このようになかなか一筋縄ではいかないスロットですが、特徴として、非常に少額から遊べるという点が挙げられます。
多くのカジノゲームで、少なくとも10ドルかそれ以上に相当する金額が最低賭け金とされていることも多い中、0.1ドルかそれ以下の金額でも1ゲーム遊べたりするのはスロットくらいのものでしょう。
一方で大当たりが狙えるのもこのゲームの大きな魅力です。
まとめ
他のゲームでは大当たりを取ったとしても100倍を超えるような倍率はあまり存在しませんが、スロットの場合は、極端なことを言えば0.1ドルの賭けで1万ドルを得るようなことも可能性としては確かにあり、この場合の倍率は実に10万倍にもなります。